こちらは東日本大震災復興支援・チャリティ小説同人誌『文芸あねもね』公式ブログです。
最新情報や執筆者&内容紹介など随時更新しています。
「女による女のためのR-18文学賞」過去受賞者(+α)で
「少しでも東日本大震災被災者の力になれれば」と話し合った結果、同人誌をつくることになりました。
2011年7月15日より2012年2月24日まで、電子書籍サイト・パブーにて電子書籍版を販売、
その後紙の書籍として新潮文庫に入る運びとなりました。
現在、朗読プロジェクト「文芸あねもねR」も進行中!
【執筆者一覧】
彩瀬まる・豊島ミホ・蛭田亜紗子・三日月拓・南綾子・宮木あや子
山内マリコ・山本文緒・柚木麻子・吉川トリコ(五十音順/敬称略)
■イラストレーション/さやか ■デザイン/山口由美子
※参加者の詳細は「プロフィール欄」をお読みください。
※この企画の成り立ちについては「はじめに」をお読みください。
新潮文庫版『文芸あねもね』の発売も近づいてきて、そわそわしている今日このごろですが、来月15日に西武池袋本店別館のコミュニティ・カレッジにて、トークイベントを行うことが決定しました!
題して、「同人誌から羽ばたいた3.11チャリティ本 ―『文芸あねもね』刊行記念トークイベント―」(長いタイトルですみません!)
昨年8月の名古屋でのトークショーに続く、イベント第2弾になります。
<『文芸あねもね』刊行記念トークイベント 概要>
■期日:3月15日(木) 午後7時〜
■会場:西武池袋本店別館9階池袋コミュニティ・カレッジ28番教室
■定員:50名
■参加チケット:税込1,000円
■チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階 リブロリファレンスカウンター
■お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910
出演者は、山本文緒・彩瀬まる・蛭田亜紗子・南綾子・柚木麻子の5名。
『文芸あねもね』ができるまでの裏話や、山本文緒先生によるあねもね全作レビュー、それぞれの創作方法にまつわる話などが繰り広げられる予定です。
どんな話が飛び出すか、お楽しみに!
なにせ5人もいるので、賑やかなことになるのは間違いなさそうです。
トークのあとには、山本文緒先生のサイン会も行います。
また、今回のイベントは有料になりますが、入場料の一部は東日本大震災の義援金として寄付させていただく予定です。
名古屋のときは遠くて行けなかった、というかたも、今回は池袋の駅からすぐの場所ですので、足を運んでいただけると嬉しいです。
席に限りがありますので、ご予約はお早めにどうぞ!
詳しくはリブロ池袋サイト内のイベント情報をご覧ください。
(文責・蛭田亜紗子)
先日、メンバーの彩瀬まる、南綾子と一緒にあんこう鍋を食べにいったのですが、ポカポカあたたまってとても美味しかったです。出歩くのおっくうですけど、こんな時こそ勢いで鍋の予約でもしちゃいましょうよ。行けば、絶対に良かったってなりますからね!
さて、掲載のお知らせです。憧れのモード誌・フィガロジャポン3月号の特集「2012年はコレがきます! 流行予報。181」に「文芸あねもね」を取り上げていただきました。「ネット文芸誌『文芸あねもね』の登場で、ペーパーレス文芸誌が増えてくる?」と、先取りカルチャーとして評価していただき、一同感激しております。「『ネット文芸誌』の機動力と可能性に期待したい」はわれわれにとって最高の賛辞です。なお、同じページの「勝手に新人アワード!」では拙著「あまからカルテット」が「女心の裏側をわかっているで賞」をいただきました。加藤元さん、今村夏子さんと並ばせていただき、恐縮です。フィガロジャポンさん、本当にありがとうございます。
そして、本日10日発売のレディOL雑誌・バイラさんには、我らが宮木あや子が連載22回目のエッセイ「酸いも甘いもかみ分けた! 作家・宮木あや子のアラサー女子恋愛ウォッチング」で「『否が応でも占われる』女子」というタイトルのもと文庫版「文芸あねもね」の宣伝をさせていただいております。そして「文芸あねもね」メンバーで出かけた温泉での一夜も……。思い出したくなかった〜。布団の上で繰り広げられた、豊島ミホ&南綾子による地獄のタロット&手相占い……。私め、柚木麻子の胸にもするどい爪痕を残してします。簡単に言うと私の占いの結果は、仕事→「売れるかもしれないけど、誰も信じられなくなるし、心を失う」結婚→「忙しくなるにつれ夫の心は離れる」でした。宮木さんがあの後そんなことになっていたと、このエッセイで初めて知りました……。そりゃー、なるわなー……。
なにはもあれ、バイラさん、あねもねPRにご協力頂き、本当にどうもありがとうございます。
続きまして、あねもねメンバーの新刊のお知らせです。豊島ミホと南綾子が参加した幻冬舎文庫「恋のかけら」が発売となりました。八人の豪華女性作家陣による恋愛アンソロジーです。豊島ミホ「銀縁眼鏡と鳥の涙」は高校の写真部が舞台。「もつもの」「もたざるもの」それぞれの切なさと一瞬のきらめき描写に胸がくるしくなること間違いなしです。ああ、高校時代は小さな部室で男女でこんな風にワイワイ過ごしたかった……(女子校出身)。南綾子「雪女のブレス」は性欲の薄い女性の淡々とした日常とその裂け目、怒濤のように色づいていく後半の展開にぐっときました。ネタバレになるかもしれませんが、ものすごく気持ちよさそうな血の通ったキス描写で、読んだら絶対に誰かとキスしたくなると思います。R-18文学賞の元選考委員でいらっしゃる唯川恵先生の、正反対の女同士の心が通い合う一瞬をとらえた傑作「ラテを飲みながら」も収録されていて、これはもうバレンタイン目前にぴったりな贅沢すぎる一冊です。
文庫版発売を目前に控え、ますます活動的なチームあねもねを今後ともどうぞよろしくお願いします。 (文責・柚木麻子)
年が明けてもう一ヶ月、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は大きなお知らせがございます。
『文芸あねもね』は2月28日ごろ、新潮文庫になって書店に並びます。
電子書籍、しかも出版社を通さない同人誌としては
異例の部数を売り上げた(らしい)『文芸あねもね』。
寄付額も30万円を超えました。お買い上げくださったみなさまのおかげです。
本当にありがとうございました。
更に多くのみなさまに読んでいただくため、紙の本にする決断をいたしました。
今後は、印税を寄付してゆくことになります。
『文芸あねもね』は有志の電子書籍同人誌で、企画、校正、編集、広報まで
全て、参加した作家とデザイナーとイラストレーターで行いました。
販売を開始した当時は出版社に頼る予定はありませんでした(頼るアテもなかった)。
しかしながら、この出版により、最初から紙の本を出したかっただけじゃないの、
と思われる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
生々しくなって申し訳ありませんが、お金の話をさせてください。
新潮文庫の初版部数は、最低二万に設定されています。
『文芸あねもね』の初版は最低ラインの二万部ですが、それでも
紙の本にすれば、定価の10%×二万円 を一気に寄付することができます。
どう頑張っても、今の電子書籍業界、しかも同人誌では達成できない金額です。
「お金を集めて寄付する」という目的で始まった『文芸あねもね』の意図を
みなさまにご理解いただければ幸いです。
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二週間ほど前から、販売サイトでは、ePubファイルの配布を始めております。
PDFはスマートフォンだと読みにくい、という声を多くいただいた結果、
こんなに遅くなってしまいましたが、PDF版に近いものを作ることができました。
既にPDF版を買ってくださった読者様は、無料で再ダウンロードが可能です。
詳細についてはひとつ下の記事をご覧ください。
新潮社との約束により、新潮文庫版の配本日(2月24日)には、
パブーの電子書籍『文芸あねもね』の販売を終了します。
パブー版は380円ですが、新潮文庫版は704円(予価)になります。
380円で販売できるのは2月24日の夕方くらいまでになりますので
まだお買い求めいただいていないお客様は、どうかお早めにご購入ください。
ただ、パブー様は昨日をもって寄付システムを終了されたため、
本日から2月24日までの寄付額は、一冊につき
380円×0.7(パブー販売手数料30%を除いた額)になります。
ご了承いただけますようよろしくお願い申し上げます。
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ひとりでも多くの方のお手元にこの本が届くことを心から願っています。
http://www.shinchosha.co.jp/book/136062/
(文責:宮木あや子)