こちらは東日本大震災復興支援・チャリティ小説同人誌『文芸あねもね』公式ブログです。
最新情報や執筆者&内容紹介など随時更新しています。
「女による女のためのR-18文学賞」過去受賞者(+α)で
「少しでも東日本大震災被災者の力になれれば」と話し合った結果、同人誌をつくることになりました。
2011年7月15日より2012年2月24日まで、電子書籍サイト・パブーにて電子書籍版を販売、
その後紙の書籍として新潮文庫に入る運びとなりました。
現在、朗読プロジェクト「文芸あねもねR」も進行中!
【執筆者一覧】
彩瀬まる・豊島ミホ・蛭田亜紗子・三日月拓・南綾子・宮木あや子
山内マリコ・山本文緒・柚木麻子・吉川トリコ(五十音順/敬称略)
■イラストレーション/さやか ■デザイン/山口由美子
※参加者の詳細は「プロフィール欄」をお読みください。
※この企画の成り立ちについては「はじめに」をお読みください。
久しぶりの更新になります〜。
東京は、梅雨の晴れ間がぐぐっと夏っぽい感じになってきましたが
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今回は朗読チャリティープロジェクト「文芸あねもねR」の
お知らせでもあり、執筆陣のお知らせでもある告知記事です☆
「あねもねR」のポッドキャストに、
私・豊島ミホと南綾子でお邪魔してきました!
*
実は、「あねもねR」のポッドキャストが4月から始まっているのです!
MCはもちろん、井上喜久子さん&田中敦子さんのおふたり。
そう、今まで文化放送やストリーミングでお送りしてきた
おふたりの特番が、今回ポッドキャストになったのです〜。
いつでも聴けるしバックナンバーも聴ける☆
その名も
「純喫茶あねもねR」!!
喜久子さんと敦子さんが
浜松町でマスターをつとめている喫茶店に
毎回いろんなゲストがやってくる! という番組です。
喜久子さんのコーナー+敦子さんのコーナー+ゲストトーク
という構成に(おおよそ)なっています。
私は、喜久子さん敦子さんのふんわりトークが大好きなので
初回から全部聴いてます☆
ラストの、アシスタント黒岩さんの告知まできっちり聴いております!
(長旅の時は特におともとしてありがたい存在でした)
(ただし電車の中でニヤニヤしてしまいました)
今回はそこにお邪魔させていただくという
貴重な機会……!
とっても楽しかったです。
聴いてる時も楽しかったけど、入っても楽しいふんわり界でした。
南さんの来週発売の新刊
『ぬるま湯女子会、38度(ときどきちょっと熱い) 』の
お知らせも兼ねてお邪魔したので
今回は主に南さんがトークしています。
それを私がムダにまぜっかえしてる
っていうのに……完成音源聴いて初めて気づきました(がーん)
いっぱい話したいっていう気持ちが裏目に出たみたいです。
ごめんなさい。
声優さんファン&アニメファンのみなさんも
どどどどうぞ最後まで聴いてくださいまし!
今回のラストのふつおた(に対する喜久子さん敦子さんのご返答)が
とっても興味深かったので!
違う業界の裏話やちょっとした話って、聴くと楽しいですよね。
そういうの、すべての回にぎゅぎゅっと詰まっているので、
「純喫茶あねもねR」、私のこの立場がなくても
いちおしポッドキャストです!
南さんと私が出演した第5回は、昨日から配信されています〜。
PC、スマホなどにさくっと無料でダウンロードできますので、
みなさまぜひぜひお聴きください。
ポッドキャストって何? という方には、
あねもねRのこのページに解説がありますよ!
*
そしてー!
「文芸あねもねR」作品、まだまだチャリティー配信中です♪
現在、「文芸あねもね」収録作のうち、
8本の朗読音源がぜっさん配信中です。
配信作&キャストさま一覧はこちら
みみもとから「文芸あねもね」ぜひよろしくお願いします〜。
うち3本はCDにもなっています。CD情報はこちら。
通販もしていますよー。
だいぶご無沙汰しております。文芸あねもねですー!
東京も空気が冬になりました。ほっぺたがつんつんするー!
年が明けたらもう2016年なんですね……。
「文芸あねもね」電子版が2011年、
文庫化してもらったのが2012年ですから、
このサイトをオープンした震災直後から数えると、
5年という月日が経とうとしているんですね。
あねもねの文庫は残念ながら、品切れ重版未定となって久しいですが、
声優さんたちによるチャリティー朗読企画「文芸あねもねR」は
まだまだ続いています。
本日は新作リリースのお知らせです。
山本文緒著「子供おばさん」がリリースされましたー!(ぱちぱち)
1つ下、9月の記事にレポートがありますが、
朗読は「あの」大塚明夫さんです。
あれ? 「子供おばさん」って女性一人称の小説じゃないっけ?
と思った山本文緒ファンのあなた!
その通りです。それを大塚さんが読んでいらっしゃるんですよー。
どっこいドハマりなんです!
とにかく一度お聴きいただきたい!
試聴はこちらの販売ページで☆
(なんとワンクリックで聴けちゃいます)
価格はいつも通りの税込540円です。
長い作品はもちろんおトク感ありますが、
「子供おばさん」のように短い作品で
さくっとオーディオブック体験を味わってみるのも
「耳から読書」初心者の方にはよろしいのではないでしょうか!
収録時間53分で540円だったら、正直まだまだおトクすぎる域でもありますしね。
しかも寄付金……さっきも書きましたが、相変わらず収益は寄付金になりますので。
(大塚さんだってノーギャラでのご出演なんですよ! すごい話や……)
お手軽な震災復興支援方法としても、ぜひぜひ、です。
*
「あねもねR」の朗読作品はこれで8本目でした。
さ〜て残る2本は……?!
執筆陣も引き続き楽しみにしております。
(声優のみなさま&スタッフのみなさま、いつもありがとうございます!)
これまでの「あねもねR」リリース作品一覧はこちら。
そして「R」ブログのこの記事には、
CD化された音源の情報がまとまっています。
ネットでダウンロード購入できない方も、通販でCDが買えますので、
ぜひチェックしてみて下さい!
私もおこたで耳から読書の冬を過ごしたい……。
我が家におこたはありません。。。
ではでは、(ちょっと早いですが)みなさまよいお年を!
(文責・豊島ミホ)
前回の更新からなんと半年以上!! 経過しているのですね……。
3月のラカグでのイベントも無事終わり(今言うのもあれですが、
お越し下さったみなさま、ありがとうございました!)
あねもねRでは久々に新しい動きがありました。
それは……新作の収録!
前回の「真智の火のゆくえ」が昨年9月収録でしたから
その間約1年。
この記事を書いている私が豊島ミホなので言いますが、
「真智〜」が長くてめっちゃ編集のお手間を取らせてしまったんですよね!
出演者のみなさんはもちろんですが、編集まで全部担当してくださっている
あねもねRスタッフのみなさまには、大大感謝です。
*
今回収録したのは、山本文緒さんの「子供おばさん」でした。
そして朗読は、なんっっっと! 大塚明夫さん!!(ひょえーーー!!)
執筆陣からは、私と柚木麻子が立ち会わせていただきました。
もうだいぶ、ミーハー心で見学という感じ……(いつもそうだけど)。
「子供おばさん」は、女性一人称の小説です。
あねもねR作品では「ばばあのば」も同じく
女性一人称を男性(杉田智和さん)に読んでいただく形でした。
女性が読んでもいいけど……男性もアリかな!? という作品があるんですよね。
それを見抜いてディレクションしてくださる敦子さん&喜久子さんがすごいんですが!
今作の大塚さんはもう……!!
どれくらいハマっているか、多分聴くまでは誰も予測できないと思います。
そしてもちろん、ハマり具合だけではなく、
読みも圧巻でした。
スタジオの都合で収録時間がかなりタイトだったのですが、
スムーズに進んで時間が余り気味になったほど。
そんな中で、大塚さん自らリテイクを希望されたシーンが
あったことも印象に残っています。
既読の方向けにちょっとバラしてしまうと、
喫茶店での、主人公とお兄さんの会話シーン。
あの会話シーンをまるっともう1回……!
収録したのみならず、確かに
リテイクバージョンのほうがものすごくよかったんですよ!
1回目もじゅうぶん聞き惚れていましたが、
2回目は、その1回目を上回っていくのがわかる分、鳥肌ものでした。
最後まで録り終えた後の、敦子さん&喜久子さんの反応が
Rのほうのブログに一言書いてありますので、
そちらもご覧下さい★
ってただの誘導ではなく、Rブログには記念写真もありますので!
声優さんたちのお祭り、日俳連チャリティーバザーのお知らせも出ています。
9月7日必着申し込みの事前申し込み・抽選制ですが、
敦子さん&喜久子さんから直であねもねRのCDが買えちゃう
かもしれない(※時間帯によります〜)ビッグイベントですよー!
*
以下はもう完全に私の個人的な余談になりますが、
この「子供おばさん」。
作中に、最後まで解けない謎がひとつあります。
謎というのもちょっと語弊があるかな?
主人公の視点では「わからない」とされたまま終わること、ですね。
読者にはだいたいわかるだろう……ということで
伏せているのだと思いますが、
やっぱり明言がない分、ちょっと自信がなかったんです。
自分が「こうだろう」と思っていることに対して。
でも収録の機会に、まず柚木に訊いてみたところ同じ答えで……。
なおかつ収録後に大塚さんにも「どう思いますか?」と
訊いてしまったのですが(おそれおおくも〜)
やっぱり同じ答えでした。
嬉しかった……!
今回も貴重な体験をさせていただいた収録でした。
素晴らしい作品になったはずなので、
みなさま、リリースを楽しみにお待ち下さい!
配信が始まりましたら、また告知させていただきます。
発売中のあねもねR作品一覧は、こちらです。
(文責・豊島ミホ)
前回の更新からずいぶん日が経ってしまいましたが、今日はチャリティー朗読企画「あねもねR」のほうでのお知らせです!
まずは新作リリースのお知らせ。
『文芸あねもね』から、わたくし豊島ミホの中篇「真智の火のゆくえ」が本日配信開始となりました。
地の文の朗読&真智の声を担当して下さったのは、浅野真澄さん! 他に、細谷佳正さん、中原麻衣さん、坂巻学さん、木島隆一さんがご出演されています。
私はリリース前に通しで聴かせていただきましたが、実を言うと浅野さんの熱演にちょっと泣いてしまいました……。「ちょっとかよ!」と思われるかもしれませんが、映画化やドラマ化と違って、朗読で読んでいただいているのは完全に自分が書いた文章。推敲しながら何度も読んでいる文章そのままなわけです。普通に考えれば泣かないはず。そこを泣いてしまったのは、多分浅野さんがすごく文章を読み込んでくれて、色々注入してくれたからだと思うんです。朗読はやっぱり「朗読」であって「読み上げ」じゃないなと実感しました。
また、他の声優さんにも台詞部分を読んでいただいたことで、複数人でいるところのわいわいっとした感じが出たり、語りかけの感じが出たり……文字だけの世界とは違った形に仕上がっていると思います(って当たり前か)(当たり前なんだけど、わりとわかっていただきにくいことなような)。出演して下さったみなさま、本当にありがとうございました!
そして「あねもねR」の企画を引っぱり続けて下さっている田中敦子さま、井上喜久子さま、あねもねRスタッフの皆様……立派な作品にして下さり、ありがとうございました!
ちなみに、「あねもね」では私の作品が一番長かったので、なんと2時間6分という映画クラスの大作朗読作品になっています。ずばり言ってしまうと「長過ぎて聴く人の負担じゃないか心配」という気持ちも当初あったのですが、すんなり聴けてびっくりしました。
この大作、なんとかたくさんの方に届いて欲しいと思っています。
「真智の火のゆくえ」はオーディオブックサイトFeBe(フィービー)さんにて、他のあねもね作品と同じく540円で販売されています。売上から手数料を引いた額が、すべて東日本大震災の復興支援のために寄付されます。あねもねRの作品一覧はこちら!
*
それからもうひとつの「R」関連のお知らせですが……久々にイベントが行われます!
「声優と作家と朗読と。」と題して、「あねもねR」主催の井上喜久子さんと田中敦子さん、それから浅野真澄さんと私。というメンバーで、トークします〜。
3月16日(月)
ラカグ 2F soko にて
開場18:30 開演19:00 20:30終了予定
自由席 2000円
詳しい情報&チケットのご購入はこちらのページをご覧下さい。
(追記:売り切れました! ご購入下さったみなさま、ありがとうございました。)
私は東京でのイベントはおもいっきり初めてです……。文芸あねもね発売時に名古屋でやらせていただいたイベントが今のところ最初で最後です。
が、喜久子さん&敦子さんが司会して下さるので、もう大船に乗った気持ちで、今のところはいますw 収録に立ち会わせていただいたり、おふたりのラジオ(あねもねRがらみの特番)を聴いたりするにつけ、だんだんおふたりのことを……天使だと思うようになってきました……。ああいうお仕事を……長く続けていくにはやっぱり……人柄が大事なんだろうなーと感じるのですよね……。なんかこう……我が身を省みても……ごにょごにょ……。
私は作家を続けられなかったのに、作家と冠したトークショーに出ていいんだろうか。っていうのもあるんですが、足りない作家成分は浅野真澄さんによって補われるという設定にして。がんばります。というか一生懸命作家時代のことを思い出してしゃべりますので、よろしくお願いします。
*
お知らせは以上なのですが、最後に今回の「真智の火のゆくえ」について、少し補足をさせて下さい。
実はオーディオブック版の「真智〜」は、『文芸あねもね』に収録されたものとは違うバージョンになっています。
170枚弱もあった小説を無償で読んでいただくなんて本当にしのびない、と思って、「あねもねR」の企画が動き出して少ししてから、「私のは別バージョンにさせて下さい」と申し出ました。で、最終的には100枚くらい(確か)の原稿になっています。単に削っただけではこうならないので、構成を変えたりエピソードを抜いたり変えたり、色々やっています。収録時間短縮という目的もあったのですが、それだけではなくて……。
「あねもねR」立ち上げ時のイベントで、喜久子さん敦子さんはじめ、声優のみなさんにお目にかかった時に、直接お話しした時間というのはちょっとしかなかったんですけど、なんかこう、「自分の元の感じ」では届かないところがあるなと思ったんです。なんでしょうねーうまく言えないんですけど……。人として間違ったところむき出しの感じ?
読んで下さった方にはわかっていただけると思うのですが、「真智の火のゆくえ」は、盛大に間違っている女の子の話です。その間違いがほんとに育ちすぎて、自分の身にも影響する段階まで行って、やっと、まちがっていたな、って気付く話なんですけど(軽くネタバレだろうか。。。ごめんなさい)。
文芸って、わりとそういう間違いに対して寛大な媒体だと私は普段から思っていて。マンガとかドラマでは許されないクラスの性格が悪い主人公でも、小説なら主人公張れる感ってありますよね。多分、心理描写があるから? あとは、視覚的に凄惨になる場面でも、文字だと書けたり読んだりできる、っていうのとも関係してそう?
だからシャシャーッと「間違いてんこもり小説」を書いてしまったのですが、そういうのが……。
耳から聴くことを想像するとどぎつくなる。し、さっき言った、天使みたいな声優さんたちの世界に……うまく届かないんじゃないかな? となんとなく感じたんです。
なので、ぶっちゃけてしまうと結構ソフトな方向に! 改稿したのです。
でも「やわにした」とか「表面だけなめらかにしといた」って感じではなくて。自分が「ふつう」だと思っているアウトプットを、キツくないか、同じ経験をしてない人に届くか、とか、そういう観点からもう1回点検した、その機会をもらった、という感じでした。
オーディオブックという形態に合わせたことが、結果的には遠くから自分の癖みたいなのを見ることになったという、非常に面白い経験だったんです。
なので、この改稿バージョンも、本当に色んな方のところに届いてくれたら嬉しいなと思っています。
みなさまどうか、これまでリリースされてきた「あねもねR」作品とあわせて、「真智の火のゆくえ」、よろしくお願いいたします。
(文責・豊島ミホ)
……というわけで、いきなりですが本日は結構ビッグなお知らせです。
井上喜久子さん&田中敦子さんが先頭に立って進めてきて下さった
「文芸あねもね」の朗読企画、「文芸あねもねR」。
今まで、オーディオブック販売サイトFeBeさんにて
ダウンロード版が販売されてきましたが、
なんとこのたび、CD化されることになりました! ぱちぱち!
第1弾として、
吉川トリコ「少女病 近親者 ユキ」(メイン朗読:小野大輔さん)
宮木あや子「水流と砂金」(メイン朗読:釘宮理恵さん)
の2作品が販売されます。
もちろんCDの売り上げも、経費をのぞいた全額が
東日本大震災復興支援のために寄付されます。
*
とはいっても一般流通は少し先になるそうなのですが、
この週末に東京ビックサイトで行われるイベント
「アニメジャパン2014」にて、先行販売が行われます!
販売されるのは、CDの販売元である「ウォーターオリオン」さんのブースと
いつも制作と宣伝にご協力いただいている「文化放送A&G」さんのブース。
今回ここでご購入下さった方には、豪華漫画家さんによる
描き下ろしイラストのオリジナルしおり! がついてきます。
「豪華漫画家さん」が誰なのか、実は
この記事を下書きした昨日の昼の時点では発表されていなかったんですが、
昨夜発表されまして、豪華すぎて私も思わず二度見。
どころか、まだ五度見六度見している最中なので、
みなさまもよろしければあねもねRブログの発表記事を
直接確かめてきて下さいませ……!
しかもこのしおり、なんとなんと……
時間帯によっては、井上喜久子さん&田中敦子さんが
直接手渡ししてくれるそうです!!
ここからはちょっと内輪話ですが、
ダウンロード版に比べて、CDはどうしても制作経費がかかってしまうんですね……。
この記事を書いているわたくし豊島ミホは、
「経費は経費だからかかっても仕方ない!
オーディオドラマ系CDで2000円なんてむしろ安いじゃないですか!」
という安易な考え方をしていたのですが
「あねもねR」のみなさんは価格が高くなってしまうことをすごく気にされていて、
少しでも何かCDに特典を……と頑張って下さったのです。
なのでこの「しおり&おねえさま手渡し」という特典が今回ついているわけです。
うおぉ……! この、心がけの差!!
「アニメジャパン」に行かれる方は、ぜひおねえさまのやさしさを
じかに受け取ってきて下さい……!
井上さん&田中さんがブースにいらっしゃる時間は、
Rのほうのブログの、こちらの記事に一覧で出ています。
*
なお、CDが発売されても、FeBeさんでのダウンロード販売も
並行してつづくので、そちらをご検討中の方もご安心下さい。
FeBeさんでは、毎年「オーディオブックアワード」という賞が主催されているのですが、
「文芸あねもねR」が2013年分の「企画賞」をいただきました!
先々週、授賞式があり、執筆陣から彩瀬まる&南綾子が出席したのですが、
なんと執筆陣全員分の賞状まで用意されていてびっくり……。
FeBeさん、ありがとうございました!
(賞の特設ページはこちら。他の受賞作も要ちぇけらーです)
*
だいぶ長くなってきてますが最後のお知らせ!
本日19日、22時から、文化放送のネットラジオ「超!A&G+」にて
井上喜久子さん&田中敦子さん出演の生放送があります。
一応「文芸あねもねRの生放送」というタイトルになっていますが、
今回はだいぶ遊び心ありの雰囲気……?
詳しい告知はRブログのこちらの記事で。
執筆陣からの出演はありませんが、大変気になる内容です……。
*
色々溜めてしまった告知ゆえ、詰め込みすぎで申し訳ありません。
ものすっごくはしょると、「文芸あねもねR」、ぜっさん展開中! ということです。
最後にあらためて、販売中のダウンロード版作品一覧にリンクを貼らせていただきますね。
http://www.febe.jp/feature/466
去年3月3日のイベントでスタートを切っているので
「あねもねR」も、もう1年になるんですね。
井上さん田中さんはもちろん、たくさんの声優さん、
文化放送のみなさま、そしてCD制作で新たに携わってくれたみなさま……
色んな方のお力をいただいて、「文芸あねもね」が別な形でも受け入れられ、
本当にありがたい限りです。
今後も色んな展開があると思いますので、みなさま
またお気が向いたらここにふらりといらして下さいね!
今月8日に行われた執筆陣出演のイベント(主催は窪美澄さん)の
レポート(by吉川トリコ)も下にありますので、未読の方はぜひ読んでいって下さい!
それではまた。
(文責・豊島ミホ)
今回配信されたのは、宮木あや子著「水流と砂金」と蛭田亜紗子著「川田伸子の少し特異なやりくち」の二作品。オーディオブック配信サイトFeBeにて販売しています。
購入方法等は、豊島ミホさんが書いたこの記事を参考にしてみてください。
「水流と砂金」の朗読と主人公の黒川さくらの声を担当してくださったのは、『ゼロの使い魔』のルイズ役や『灼眼のシャナ』のシャナ役などで人気の釘宮理恵さん。
宮木さんの小説はひんやりと硬質な文体で書かれているイメージがあったのですが、釘宮さんの甘くあどけない声音は不思議としっくりくるうえに、文字で読むのとはまた違った味わいがあって新鮮です。
あどけない声が保護欲をくすぐるさくら(CV:釘宮理恵さん)、残酷な運命に翻弄される瑞樹(CV:佐藤聡美さん)、ボーイッシュで涼しげな実(CV:ささきのぞみさん)、低く落ち着いているのにどこか色っぽい声色のハル(CV:田中敦子さん)。
四人の女性声優陣が織りなす甘美で切ない物語、どうぞ耳でお愉しみください。
「川田伸子の少し特異なやりくち」の朗読と主人公の川田伸子の声を担当してくださったのは、『ああっ女神さまっ』のベルダンディー役や『おねがい☆ティーチャー』の風見みずほ役でお馴染みの井上喜久子さんです。じつはこの収録を、わたくし蛭田が原作者特権を行使して見学させていただきました。
「ツイッターでアニメキャラ(おっとりお嬢さま系)のなりきりをやっている、三十路のコスプレイヤー」という主人公を演じる井上喜久子さんは、ご自身もコスプレを嗜んでいらっしゃいます。「これを読んでぜひ朗読したいと思ったの。伸子のことが他人ごととは思えなくて」と話してくださいました。
この話は「ごきげんよう」という台詞からはじまるのですが、おっとりとしたお姉さんボイスに定評のある井上喜久子さんの本領発揮といった感じで、台詞部分はどれもにやにやしてしまうほど嵌っています!
朗読部分は耳馴染みの良い落ち着いた声がとても心地よく、いつまでも聴いていられそうな雰囲気です。
主人公の元親友のルビィちゃんを担当してくださったのは、たかはし智秋さん。「ああ、こういう子、いるいる!」と思わず言いたくなるようなキャラクターに仕上がっています。文字のうえにしか存在していなかった女の子に、目の前で声によっていのちを吹き込んでいただくのは、とてもしあわせな体験でした。
(余談ですが、たかはし智秋さんはマリリン・モンローなどのセクシーアイコンになりきっている写真集を先日発表されました!)
そのルビィちゃんの彼氏や役所の窓口の男性やおじさん陣など、登場するすべての男性の役を演じてくださったのは、坂巻学さん。「文芸あねもねR」のブログなどでは「男性5役」と書かれていますが、実際はそれ以上の人数をこなしています。二十代から五十代まで、声を使い分けて巧みに演じていただきました。
ひと言しか台詞のないキャラクターのぶんまであらかじめ演技を考えてきてくださった、プロの仕事ぶりに脱帽です!
なお、「文芸あねもねR」はチャリティ企画です。オーディオブックの売上は、被災地の災害対策本部に寄付させていただく予定です。「少女病 近親者・ユキ」と「二十三センチの祝福」も引き続き販売していますので、合わせてどうぞ。
「文芸あねもねR」は今後も継続的にリリースしていく予定です。豪華声優陣の出演が決定していますので、期待してお待ちください!
続いて、あねもねメンバーの新刊情報です。
柚木麻子『ランチのアッコちゃん』(双葉社)
お弁当の写真を使ったポップで食欲をそそる表紙が、書店でひときわ目立っているこの本。
“食べもの”を縦糸に、“東京”を横糸に編まれた四つの短編小説が、お弁当箱のようにぎゅっと詰まっています。
おいしくって栄養満点、読んだらきっと元気になれる一冊です。
読み終わったあとはビールが飲みたくなると思いますので、冷蔵庫にご用意をお忘れなく!
宮木あや子『あまいゆびさき』(一迅社)
「コミック百合姫」に長期連載されていたガールズラブ小説が、一冊にまとまりました。
真淳ちゃんと照乃ちゃん、幼いころに出会って惹かれあったふたりの女の子が逆境のなかで成長し、そして結ばれる、一途なノンストップ純愛物語です。ただ甘酸っぱいだけじゃなくて、セクシュアル・マイノリティとして生きるすべも真摯にさぐっている、繊細かつパワフルな小説にどっぷり浸ってみてください。
漫画家のロクロイチ先生のイラストが使われているカバーもとても美麗で手が込んでいて、一見の価値アリです!
南綾子『わたしの好きなおじさん』(実業之日本社文庫)
いきなり文庫で刊行の、短編集です。ふんわりとしたタッチのカバーイラストは、あねもねでもお馴染みのさやかさん!
帯に書かれている「ちょっぴりエッチな恋愛小説集」「こんなおじさんに、抱かれたい」という文章のとおり、おじさんとの邂逅を切り取った六作品が収められています。
とにかく、いちばん最後に収められている「ふしぎなおじさん」がものすごい! 死ぬつもりだった元AV女優と自称英国諜報部員のイカレたおじさんの触れあいを描いたお話なのですが、それまでの軽妙でコミカルな雰囲気の作品から一転して、深いところへ潜っていくような(でも笑いもあちこちにちりばめられてる)野心作です。
以下、アンソロジーのご紹介です。
『運命の人はどこですか?』(祥伝社文庫)
六人の女性小説家が「運命の人」をテーマに書いたアンソロジーです。
あねもねメンバーによる作品は、彩瀬まる「かなしい食べもの」、南綾子「インドはむりめ」、柚木麻子「残業バケーション」の三つ。なんと半分があねもねメンバー!
『10分間の官能小説集2』(講談社文庫)
あいまの時間にさくっと読める、十人十色の短い小説が詰まった官能アンソロジーです。
南綾子「かえるのうたがきこえてくるよ」と蛭田亜紗子「さなぎのなかみ」が収録されています。
気になる本がありましたら、ぜひぜひお手にとってみてください。「文芸あねもねR」ともども、よろしくお願いいたします。
(文責・蛭田亜紗子)