こちらは東日本大震災復興支援・チャリティ小説同人誌『文芸あねもね』公式ブログです。
最新情報や執筆者&内容紹介など随時更新しています。
「女による女のためのR-18文学賞」過去受賞者(+α)で
「少しでも東日本大震災被災者の力になれれば」と話し合った結果、同人誌をつくることになりました。
2011年7月15日より2012年2月24日まで、電子書籍サイト・パブーにて電子書籍版を販売、
その後紙の書籍として新潮文庫に入る運びとなりました。
現在、朗読プロジェクト「文芸あねもねR」も進行中!
【執筆者一覧】
彩瀬まる・豊島ミホ・蛭田亜紗子・三日月拓・南綾子・宮木あや子
山内マリコ・山本文緒・柚木麻子・吉川トリコ(五十音順/敬称略)
■イラストレーション/さやか ■デザイン/山口由美子
※参加者の詳細は「プロフィール欄」をお読みください。
※この企画の成り立ちについては「はじめに」をお読みください。
今回は、当日の様子を吉川トリコがレポートします。
ホストの窪美澄さんのエスコートで、左から蛭田亜紗子、山本文緒先生、吉川トリコの順に入場。前回の池袋コミュニティカレッジ同様、「センターは文緒先生!!!」が我らの鉄則です。
奥から窪美澄さん、蛭田亜紗子さん、山本文緒先生、後頭部が吉川です。
まずはじめに「2011 3. 11、あの日どこで何をしていたか」という話を聞くのが好きだという窪さんから質問を投げかけられ、北海道の実家で仕事をしていたという蛭田さん、自宅のマンションで飼い猫のさくらおばさんがこれまで見たことのない動きを見せて爆笑してしまったという文緒先生、やはり名古屋の自宅で仕事をしていたわたし、とそれぞれの状況をお話しました。
「笑い話にしていいのかわからない」としきりにくりかえしながら、けれどがまんできずにふふふと笑いをこぼすようにお話される文緒先生が印象的でした。笑いながらあの日の話をしても、あったかく受け入れられるような雰囲気が会場にみちていました。
前半一時間は「文芸あねもね」について、成り立ちからメンバー集め、制作秘話、電子書籍から紙の本になるまで……新潮文庫版『文芸あねもね』のおまけページにあったようなお話をさらに詳しく掘り下げた……んですが、すでに三年の月日が経っているため、ところどころあやふやで、「あれってどうだったんだっけ……」「そういえばたしかあれがあれで」「あっ、そうだったそうだった」という場面がちらほら。あぶなっかしいゲストでほんとすみません……。
しかし、その中で三人とも共通してはっきり覚えていたのは「みんなでものを作るのって楽しい!」という高揚感。ついついチャリティーということが頭から抜け落ちてしまい、そのことに罪悪感をおぼえたと話す蛭田さん。
実は早い段階で「文芸あねもね」に誘われていた窪さんは、チャリティーというところでいろいろと思う部分があり(そこについてはまだ答えが出ていないとのこと)不参加だったという話をしながら、「楽しそうで羨ましかった」「参加しておけばよかったと後悔したことが何度かある」とぽろぽろ本音をこぼしていました。
編集のプロの手が入らないことに不安があり、「編集者の夫に頼んで原稿を読んでもらった」という文緒先生。「だけど、いくつか校正漏れがあって、その後に読んだ豊島さんが指摘してくれた」というエピソードの後に、「豊島さんは名編集者!」と再び三人の意見が一致!
前半のラストでは、プロの声優さん方による朗読チャリティー企画「文芸あねもねR」の紹介をさせていただきました。主催の井上喜久子さんと田中敦子さんを「首謀者」呼ばわりする蛭田さんを見ながらニヤニヤしていたら、「自分の作品を朗読されてどう思いましたか?」と急に水を向けられ、焦りのあまり「小野Dまじエロい!」「危うく恋しちゃうところだった!」とわけのわからないことを口走ってしまったことが、いま思い出してもヒーッてなります。ヒーッて。
そして、休憩に入る前に、会場に遊びにきていた山内マリコからamaブレスレット(東日本大震災の被災者をサポートするために立ち上げられたama projectが製作・販売)の紹介がありました。
「あまちゃんといろいろかぶってますがこっちのほうが先です!」と軽妙なセールストークを繰り広げるマリコフは完全に商売人の目をしていました。あんなマリコフ見たことない……。
セールストークに乗せられたのもありますが、リンク先のサイトをご覧いただければわかるとおり、デザインも非常にかわいくて思わずわたしも購入。こちらは引き続きB&Bで販売されるそうなので興味のある方はぜひ足をお運びください。
10分の休憩時間には、「美澄の小部屋」恒例のおみやげ配布がありました。今回は「文芸あねもね」をイメージしたブックマーク型のクッキー。料理研究家の本田よう一さんとパン・お菓子研究家ムラヨシマサユキさんの手によるものです。もったいなくて食べられなーいと食べる前は思っていましたが、一口齧ってあまりのおいしさにぺろりしてしまいました。
後半戦は、女による女のためのR−18文学賞について。
選考委員である文緒先生とR-18文学賞出身者三人で、性を書くことの難しさや注意点などをお話させていただきました。
「描写の正確さが大切で、いまどんな体位で絡んでいるのかわからない作品はだめ」という文緒先生に、「いつパンツ脱いだかもわからないようなのはだめですよね!」と食いついてしまったわたし。男性向けの雑誌で官能小説を書くこともある蛭田さんは「男の人が自家発電できるようなものを求められている」とのこと。直接的な言葉はまったく使ってないのになんともいえないエロスを醸し出す蛭田さんに対し、口を開けば直接的な言葉ばかり飛び出してくるわたしの色気のなさ。そりゃあ文芸誌の官能特集に呼ばれないわけです!
ほかにもそれぞれの最新作に触れたり、地方で暮らしながら小説を書くことについて等々、窪さんの巧みな誘導でするする話を引き出され、最後はB&Bにある本の中からそれぞれがセレクトした一冊をご紹介。ラインナップは以下のとおり。
窪→『津波、写真、それから ―LOST & FOUND PROJECT』
蛭田→『売女の人殺し』
山本→『独居老人スタイル』
吉川→『マリリン・モンロー魂のかけら』
とまあこんなかんじで、あっというまの二時間でした。
ほかにもいちいち書き出したくなるような話ばかりなのですが(蛭田さんの独特な佇まいに「蛭田さん、おもしろいね」「蛭田さん、いいでしょ?」と要所々々で合いの手を入れる文緒先生や窪さんとか、「雪かきをする山本文緒」にどよめく会場とか……)、ぜんぶ書いていたらキリがない!(あとうまくまとめる腕がない!) それに、ぜんぶをここに書いてしまったら、せっかくお越しいただいたお客さんに申し訳ないですもんね? ね?
震災から三年。文庫が刊行されて二年。
最近では目立った活動のなかった「文芸あねもね」ですが、このような機会を与えていただき、ホストの窪さん及びB&Bさんに心から感謝いたします。もちろんご来場いただいた方々にも、「文芸あねもね」の動向を見守り続けてくださっている貴方にも。
さてここからは少しかたいお話です。時期的に確定申告で数字に苦しめられている方も多いかと思われますが、ここでも数字のお話をさせていただきますよ。
今回、チケット代にプラスして皆様から集めさせていただいた募金と出演者のギャランティのすべてを、奇しくもイベントの三日後、3月11日に日本赤十字社の東日本大震災義援金に寄付いたしました。こちらがその受領証になります(※個人情報を消すために一部画像を処理しています)。
300円×45席=13,500円 に出演料の20,000円をプラスした33,500円となっております。
電子版の売上と文庫版の印税、前回のイベントでの収益の一部と合わせますと、合計で1,703,658円になります。
「文芸あねもね」をお買い上げいただいた方々、イベントにお越しいただいた方々、本当にありがとうございました。
このお金が、少しでも復興の役に立つことを「文芸あねもね」一同、祈るばかりです。
(文責・吉川トリコ)
B&BはBOOK&BEERの略とのこと。ビールを片手に本を選べる書店、というのがコンセプトらしいです。面白げなイベントをちょくちょくやっている、最近なにかと話題のお店です。
イベントは3月8日の19:00から。チケット代は通常料金の1500円にプラスして、復興支援の寄付金(日本赤十字社に寄付予定です)として300円いただいております。チャリティイベントだということをご理解いただけますと助かります(あっ、それとワンドリンク制です)。土曜の夜ですし、ご興味のあるかたはぜひお越しいただけると嬉しいです。詳細の確認やご予約は、こちらよりどうぞ。
イベント告知に便乗するかたちになってしまいますが、あねもねメンバーの新刊が溜まっているので、まとめてご紹介したいと思います。
『骨を彩る』彩瀬まる(幻冬舎)
イチョウの鮮やかな黄色が眼を惹くこの本は、短篇連作集です。イチョウの季節はとっくに終わってしまいましたが、カバーを外すといまの時期にぴったりな景色があらわれますので、ぜひ手にとってお確かめください。
こころの襞を一枚一枚描写していくような真摯で細やかな小説が紡ぐのは、年齢や性別の異なる五人の、ささやかな喪失の物語。私は四番めにおさめられている「ハライソ」が、独り占めしたいぐらいにとても好きです。
『アズミ・ハルコは行方不明』山内マリコ(幻冬舎)
デビュー単行本『ここは退屈迎えに来て』で一躍人気者となった山内さんの二作めの本は、初の長篇小説。街で囁かれる少女ギャング団の噂、いつもだれかにもたれかかっていたいキャバ嬢、地方都市でゆるやかに窒息しそうな若者たち、アートに突破口を見いだす男の子――。賑やかでポップなエピソードがめまぐるしくカラフルに交錯していきます。すべての女の子や元女の子の背にやさしく触れて力強く押してくれる、ハイパーガールズ小説です!
『その手をにぎりたい』柚木麻子(小学館)
『あまからカルテット』や『ランチのアッコちゃん』に続く柚木さんの食べもの小説、今回のモチーフは銀座の高級鮨。お鮨の描写はおいしそうというレベルを飛び越えて、官能的でぞくぞくします!
バブル期という狂乱の時代に揉まれて変わっていくひとりの女性の十年間、そしてもどかしい片想いのゆくえを追う物語でもあります。いままでの柚木さんの小説のなかで、たぶんいちばんビター&アダルトな作品です。
『密やかな口づけ』アンソロジー(幻冬舎文庫)
女性向け官能アンソロジーです。あねもねメンバーから吉川トリコ、宮木あや子、南綾子の三名が参加しています。チョコレートボックスのようにさまざま味わいをつまみ食いできるのは、アンソロジーならでは!
というわけで、イベントとあねもねメンバーの新刊を、どうぞよろしくお願いします。3月8日にお会いできますように!
(文責・蛭田亜紗子)
東京・池袋での「文芸あねもね刊行記念トークイベント」おかげさまで、3月15日に無事終了いたしました。
大盛況だった一時間半を司会をつとめました私、柚木麻子がレポートいたします。会場にいらっしゃれなかった皆様、是非是非、ニヤニヤ思い浮かべてみて楽しんでくださいね。
イベント開始と同時に素敵なサプライズ! 我らがプリンセス、宮木あや子からの最初の挨拶です。バイオリン柄のスカートに会場の視線は釘づけ! 吉川トリコとチャリティ同人誌を立ち上げるに至った経緯を語りました。さあ、いよいよ五名の出演者の登場です。左から、柚木麻子、蛭田亜紗子、山本文緒先生、彩瀬まる、南綾子の順に着席します。(前日、メンバーで考え抜いた席順です。やはりセンターは山本文緒先生でしょう、と!!)
*左から柚木・蛭田・山本先生・彩瀬・南の順
大学時代、ウグイス嬢でならした私めが、ドヤ顔でメンバーを一人ずつ紹介。まず、最年少のぴちぴち新人、彩瀬まるにあねもねに参加したいきさつを質問しました。文芸誌に掲載された彼女のルポを読んだ宮木あや子が声をかけたのが始まりなのだとか。続いて山本文緒先生。先生が参加されると聞いた時は、一同本当にびっくりしたものです! なんとTwitterであねもねの存在をご存じになったことがきっかけだったそうです。山本先生の毎日のなにげないつぶやき、麗しい猫ちゃんの写真、人気ですよね。
「あ、先生のTwitterをフォローされている方いらっしゃいますか?」
と、質問してみると会場にいらっしゃった方の過半数が挙手されてました。こうして、山本先生に参加していただいたおかげで、文芸あねもねは皆さんに注目していただき、文庫化やイベントまでやらせていただくことができたんですよね……。お話をうかがいながら、私も色々振り返って感無量でした。
次第に出演者もリラックスし始め、いよいよハイライトである「山本文緒先生によるあねもね全作レビュー」です。全員澄まし顔をしてましたけど、内面はドキドキでした。
まずは新星、彩瀬まるの「二十三センチの祝福」から。まだ若い彼女がこうまで傷付いた中年男性の心情に寄り添えたこと、その説得力に驚いたとおっしゃる山本先生。ええ、あねもねメンバーも驚きました。彼女が何故、靴の修理を物語に取り入れたかという理由が興味深かったです。
続いて蛭田亜紗子の「川田伸子の少し特異なやりくち」。デビュー以来、何かを極める人々を描き続けてきた彼女。コスプレ願望の本質を描ききった本作を先生は絶賛し、驚いたとも。希望を感じさせるラストが見事とのこと。そんな蛭田亜紗子のデビュー作「自縄自縛の私」は竹中直人監督の手で映画化され、公開を控えてます。(北海道在住の彼女が現場に差し入れたのは六花亭バターサンドだとか)
*「川田伸子の少し特異なやりくち」レビュー中。山本先生が爆笑(!)されています。
続いて大問題作である私、柚木麻子の「私にふさわしいホテル」。ヒロインが主張する「平成の作家に欠けているのは執念とハッタリ」に賛同していただけたのは本当うれしかったです。さらに売れるペンネームの条件「あ、で始まる。木が入る。性別が曖昧」をすべて満たしているのは「彩瀬まる」であるとの指摘に、ぐぬぬ! とうなりました。
そして、ある意味、私以上に問題作である南綾子「ばばあのば」。先生も「どこまでが本当?」と興味津々のご様子。そして内容を離れ、「作家がモテない」という胃がしめつけられるような話に……。「ええ、モテません!」とハッキリ発音する南綾子に会場は爆笑。モデルとなった合コンでの話も大層盛りあがってました。人が笑いをとるとムラムラするたちの私は、負けたくない気持ちでいっぱいに……。
*「作家はモテません!」発言。会場に笑いとどよめきが。
山本先生のレビューは他のメンバーへと移ります。山内マリコ「アメリカ人とリセンヌ」は甘さと苦さのバランスが絶妙な「よくできたプリン」のような傑作とのこと。素晴らしい例えに一同うなります。映画好きな山内マリコ(ブログが素晴らしいと絶賛)ならではの視点や固有名詞使いも素晴らしい、とのこと。
宮木あや子「水流と砂金」は「麗しい世界観の奥底に、男性がつくったシステムへの激しい怒りがある」との講評。これには会場含めて、ハッと息を呑むような気持ちに。そうか、そうなんだ。宮木作品の根底にあるのは怒りなんだ……。(この話題は、実は打ち上げの席でも盛り上がりました)
そして豊島ミホ「真智の火のゆくえ」。もはや一冊の本にして出版してもおかしくない重量と完成度、とのこと。デビュー時から作者を見守り続けた先生の理解と愛に満ちたお言葉にこちらまで心があたたかくなりました。さらに、登場する美術展の描写を絶賛されていらっしゃいました。
三日月拓「ボート」はかなり救いのない物語なのにとぼけた味わいと、不思議な希望を感じさせるラストが見事とのこと。そう、「ボート」は追い詰められていく描写がひたひたと怖いのに、絶望的な気持ちのその先を描いているせいか、嫌な気分にはならない! すごい! と、これまた一同激しくうなずきました。
そして、おおとりを飾った吉川トリコ「少女病 近親者・ユキ」。山本先生は「『少女病』はトリコさんにとって転機となった作品」とおっしゃいました。そして男性キャラであるユキもまた少女病ではないか…との指摘。うーん、なるほど!「少女病」を読んでからこのスピンオフを読むと、ユキがまったく違ったキャラクターに見えるから、不思議ですよね。
こうしてレビュー全作品分を聞き終え、話題はそれぞれの投稿時代に。
山本先生は「初めての作品がコバルト文学賞の佳作をとりました。下積みがなかった代わりに、いきなりプロの道に放り出され、編集者さんに鍛えられた」とのこと。ゲラの全部のページに付箋がついていたとか(ヒー!)。他には、彩瀬まるが四度目の正直でR-18文学賞を受賞したり、私がR-18文学賞に落ちた時に角田光代さんにお言葉をかけていただき、オール讀物新人賞に出すきっかけになったり、などなど。
そして、作家のライフスタイルについて。朝型の山本先生、家族にお弁当を持たせたあと一眠りする彩瀬まる、現会社員である南綾子、元会社員である蛭田亜紗子、超夜型の私、といろいろでした。
バラバラの時間帯で生きているあねもねメンバーが一つにまとまれたのは、Twitterや秘密の掲示板のおかげなんですよね。本当に今の時代だからこそ出せた同人誌だったとしみじみ思います。
脱線ばかりだったゆえ、まとめきれていないのですが、こんな様子のトークショーでした。お越しいただいたお客様、本当にどうもありがとうございました。続くサイン会では、たくさんの方々にあたたかいお言葉をかけていただき、一同感動しました。皆様のおかげでここまで来ることができました。
今後とも「文芸あねもね」をどうぞよろしくお願いいたします。
(文責・柚木麻子)
新潮文庫版『文芸あねもね』の発売も近づいてきて、そわそわしている今日このごろですが、来月15日に西武池袋本店別館のコミュニティ・カレッジにて、トークイベントを行うことが決定しました!
題して、「同人誌から羽ばたいた3.11チャリティ本 ―『文芸あねもね』刊行記念トークイベント―」(長いタイトルですみません!)
昨年8月の名古屋でのトークショーに続く、イベント第2弾になります。
<『文芸あねもね』刊行記念トークイベント 概要>
■期日:3月15日(木) 午後7時〜
■会場:西武池袋本店別館9階池袋コミュニティ・カレッジ28番教室
■定員:50名
■参加チケット:税込1,000円
■チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階 リブロリファレンスカウンター
■お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910
出演者は、山本文緒・彩瀬まる・蛭田亜紗子・南綾子・柚木麻子の5名。
『文芸あねもね』ができるまでの裏話や、山本文緒先生によるあねもね全作レビュー、それぞれの創作方法にまつわる話などが繰り広げられる予定です。
どんな話が飛び出すか、お楽しみに!
なにせ5人もいるので、賑やかなことになるのは間違いなさそうです。
トークのあとには、山本文緒先生のサイン会も行います。
また、今回のイベントは有料になりますが、入場料の一部は東日本大震災の義援金として寄付させていただく予定です。
名古屋のときは遠くて行けなかった、というかたも、今回は池袋の駅からすぐの場所ですので、足を運んでいただけると嬉しいです。
席に限りがありますので、ご予約はお早めにどうぞ!
詳しくはリブロ池袋サイト内のイベント情報をご覧ください。
(文責・蛭田亜紗子)
名古屋でのイベント「魔女の★闇鍋〜文芸あねもねトークショー」二夜ともおかげさまで無事に終了いたしました。
いやあ〜盛り上がりました! 大盛況でした!
……って自分でいうかね!!(セルフつっこみ)
んでも、自分でいってしまいたくなるほど、なかなかの盛り上がりをみせていた・・・と思います。
会場にこられなかった全国あねもねキッズのために吉川おねいさんがさくっとレポってやんぜ!
第一夜は、東山公園のON READINGさんにて、南綾子の朗読からスタート。
「文芸あねもね」の中でもしっとりめの三作「二十三センチの祝福」「ボート」「真智の火のゆくえ」をじっくり聞かせます。
それから、がらっと雰囲気を変えて、「文芸あねもね」のはねっかえり部門代表ともいえる「アメリカ人とリセエンヌ」を宮木あや子が朗読。内容のはっちゃけぶりとは裏腹に落ち着いたトーンで朗読する宮木さん。そのギャップがおかしくて、会場からは笑い声があがっていました。
メインのトークでは、「女」についてがっつりどっぷりどろっぽい居酒屋トークが展開されました。途中からトークショーというより、ほんとにいつも居酒屋なんかでくっちゃべってるのと同じかんじになっていたような……(特に南綾子)。会場は沸きに沸いていたのでよしとしましょう!
gdgdな第一夜の反省をふまえての第二夜は本山のシマウマ書房さん。
まずは「文芸あねもね」の中から「ばばあのば」「子供おばさん」「川田伸子の少し特異なやりくち」の三作品をピックアップしてご紹介。
メイントークは豊島ミホと宮木あや子による「作家になるまで」のお話を中心に聞かせていただきました。中でもいちばん盛り上がったのは、やはり秘蔵原稿のお披露目ではないでしょうか。
作家になる以前の三作品をそれぞれお持ちいただきました。ほとんどが十代のころに書いたという原稿なのですが、驚いたことに豊島さんも宮木さんもなんにも根っこが変わっていない!
「え? こんなのただの豊島ミホじゃん!」
「宮木あや子以外のなにものでもない!」
あそこまでいくと笑いしかこみあげてこないから不思議です。
ここでは詳細は伏せますが(秘蔵原稿だけに)、おふたりの読者として単純にとても楽しませていただきました。
とまあ、ざっくりとですが、こんなかんじの二日間でございました。
ご来場いただいたみなさま、ほんとうにどうもありがとうございました。
サイン会を開催していただいたリブロ名古屋店さんにも大変お世話になりました。
そして遅れましたが、イベント当日26日の朝に、NHK名古屋の番組「おはよう東海」にわたくし吉川トリコが「文芸あねもね」PRのため出演させていただきました。
NHK名古屋さん、取り上げていただいてどうもありがとうございました!
今年に入ってからNHK名古屋さんには個人的にものすんごくお世話になっていまして、
「もうそろそろいいですよ、わたしの本をドラマ化してくれても!!」
とか勝手にずうずうしいことを思ったりしています(あつかましいにもほどがある)。
NHKドラマってほんとにクオリティ高いですよね。
最近・・・でもないけど、去年の「セカンドバージン」が面白くて面白くて毎週ちょ〜楽しみにしていました。
わたしの本でなくとも、「中学生日記」で中学生ver「文芸あねもね物語」をやってくれてもいいんですよ〜、NHK名古屋さ〜ん!(※「中学生日記」はNHK名古屋制作)
被災地のためになにができるんだろう? と真剣に考えた文芸部員の女の子たちが顧問の先生(覆面直木賞作家)の指導のもと、小説を書いて新人賞とりまくって賞金を被災地に送るんです!!
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中学生の同人誌などそんなに売れない→被災地のためにならない→じゃあ新人賞で賞金あら稼ぎさせろ
と、中途半端にリアリティを追求するあまり、感動ストーリーからは程遠いことになっているような・・・・。
で、でも、あねもねにはほかにも優れたストーリーテラーがいっぱいいるんで!
まだまだいくらでも企画出せるんで!
どうか見捨てないで!!
お待ちしています、NHK名古屋さん
さらに27日付の朝日新聞東海版の夕刊で、文芸評論家の清水良典さんが「文芸あねもね」を取り上げてくださいました。
実はわたしと南綾子は愛知淑徳短期大学の卒業生(※まったくの偶然です。南さんが受賞するまでわたしたちはまるきり面識なしでした)。在学中、ふたりとも清水先生にお世話になっているのです。
清水先生はトークイベントにも二日ともきていただきました。せんせい、どうもありがとうございました〜!
さらにさらに28日付の産経新聞の「著者に聞きたい」で、「文芸あねもね」について吉川トリコがちょびっと語らせていただいています。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110828/bks11082808020009-n1.htm
産経新聞さんどうもありがとうございました!
なんだか怒涛!なかんじの御礼になってしまってすみません。
みなさんのご協力あっての「文芸あねもね」です。感謝しております!!
うさんくさい政治家っぽくまとめたところでしめたいと思います。
(文責・吉川トリコ)
【魔女の★闇鍋 〜「文芸あねもね」トークショー】
10名の女性作家による東日本大震災復興支援・チャリティ同人誌「文芸あねもね」
を引っさげて、豊島ミホ、南綾子、宮木あや子、三人の魔女が名古屋に殴りこみ!
二夜連続、何が飛び出すかわからない闇鍋トークをお楽しみください!
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【第一夜】 8月26日(金)19:00〜
会場:ON READING (名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A)
料金:1,000円
・「文芸あねもね」朗読
・ トーク:南綾子×宮木あや子の「夜を駆ける野良女」(聞き手:吉川トリコ)
「文芸あねもね」掲載作品からピックアップして南綾子が朗読します。そして、
南綾子と宮木あや子によるトークのテーマは、ずばり「女」。恋愛、結婚、仕事、
最近気になるあれやこれや。女として作家として、いまなにを思い考えているの
か、じっくり語っていただきます。
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【第二夜】 8月27日(土)18:00〜
会場:シマウマ書房 (名古屋市千種区四谷通1-22 ディオネ四谷B1F)
料金:1,000円
・「文芸あねもね」刊行秘話
・ トーク:豊島ミホ×宮木あや子の「ああ、アマチュア時代!」(聞き手:吉
川トリコ)
「文芸あねもね」の解説や裏話に加えて、アマチュア時代にどんな創作活動をし
ていたかなど、豊島ミホと宮木あや子の現在からU-18時代の話まで。ふたりが
若かりし頃に書いた恥ずかしい秘蔵原稿が公開されるかも…? 必見です!
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【ご予約・お問い合わせ】
メール:suzuki@shimauma-books.com
電 話:052-783-8150 (シマウマ書房)
※席数に限りがございますので、ご予約はお早めに!
※予約の際に出演者への質問を募集しております。合わせてよろしくお願いします。